ギャンブル依存症。
これは本人だけでは克服が非常に困難な立派な病気です。
したがって,今この記事を見ているあなたの協力が必要不可欠。
この記事では,そんなギャンブル依存症克服をサポートしたい人へ向けて,適切なアプローチ方法や避けるべき行動について解説します。
あなたの支えが,ギャンブル依存症者とって大きな力になりますよ。
ギャンブル依存症者への理解を深めるために
ギャンブル依存症の人をサポートするうえで一番大切なこと。
それは「理解」です。
まずはギャンブル依存症は単なる悪習慣ではなく,立派な病気と言うことを理解していただきたい。
また,ギャンブル依存症者は常に葛藤と戦っていることを知ってください。
根本的な原因や具体的な症状が知りたい方はこちらをチェック!
ギャンブル依存症が常に戦っている葛藤って何なの?
例:このままギャンブルを続けてもいいのか…(罪悪感)
何もする気が起きない…でも何かしないと…(無力感)
周りの人は楽しそうなのに…(周囲からのプレッシャー)
これらの葛藤に負けた結果,思考放棄でギャンブルをしてしまいます。
この葛藤に勝利しない限りはギャンブル依存症はまず治りません。
だからこそ,周りの方の力を借りて葛藤に勝利させる必要があるのです。
効果的なコミュニケーションのポイント
ギャンブル依存症の方はかなり脆いです。
間違った言葉や態度は,相手を追い詰めたり,逆効果な可能性も。
効果的な支援を提供するためには,相手の心に寄り添うこと。
また,コミュニケーションの際の言葉やタイミングも非常に重要です。
ここでは,ギャンブル依存症の方に対するコミュニケーションのポイントを抑えていきましょう。
ギャンブル依存症の方に寄り添う言葉の選び方
ギャンブル依存症の方が抱える問題の中には不安感や孤独感があります。
つまり,これらを解決するために安心感を与える言葉を選びましょう。
しかし,慎重に言葉選びをする必要があるため,条件もあります。
- 相手の感情を尊重すること
- 非攻撃的で共感的な言葉を使うこと
これを踏まえて,安心感を与える言葉を考えていきましょう。
安心感を与える言葉とそのタイミング
「言葉」は使うタイミング次第で効力が変わります。
同時に見ていきましょう。
「いつでも話聞くから,何でも話してね!」
タイミング:相手が不安やストレスを抱えていると感じた時
「一緒に考えよう。君はどうしたいの?」
タイミング:相手が悩んでいる時,選択肢に迷っている時
「とりあえず,楽しいことしようか!」
タイミング:相手の落ち着きがない時(欲求と戦っている時)
「これからやりたいこと考えようよ!」
タイミング:相手の本音を聞き出したい時
「自分のペースでいい,周りの事は気にするな」
タイミング:周囲からのプレッシャーがあると感じた時
これらは,あくまで定型文。
人によって何が喜ぶか,どんな言葉で励まされるか全く異なります。
例として,僕が実際に親友にお願いしていることは
「厳しくしてくれ,俺に失望しろ。」です。
僕は半端じゃないくらい負けず嫌い。そして親友の事は大好き。
意地でも失望なんてさせたくないから,このお願いにしています。
あなたもその人に合った適切なアプローチを考えてみてくださいね!
ギャンブル依存症の方を励ます適切な態度
適切な言葉と適切なタイミング。
これだけでも効力があるのは間違いないですが,「態度」も重要です。
ここからは,ギャンブル依存症本人を励ます適切な態度に焦点を当てて考えていきましょう。
- 共感を示す
- 無条件に頼れる雰囲気をつくる
- 相手のペースに合わせて,寄り添う
- 相手が自分自身を好きになれるようにする
ギャンブル依存症に限らず,大きな問題を抱えている方は基本的にネガティブ思考を持っているため,ポジティブ要素で巻き込むのが一番合理的です。
支える側の人間として,Give & Giveの精神です。
相手に過度な期待をしない,純粋に元気になってもらいたい。
その気持ちを表面に出していくことが出来れば,きっとギャンブル依存症の方にとって大きな支えになるはずです。
ぜひ,実践してみてください。
避けるべき行動とその理由
ギャンブル依存症の方への接し方には適切な方法がある。
=不適切な絶対にやってはいけない接し方もあるということです。
サポートの意図があっても裏目に出てしまうことも少なくありません。
また,無意識でとる行動が相手にとってプレッシャーになることも。
ここからは,ギャンブル依存症の方に対して避けるべき行動と,その理由について解説していきます。
無理な説得や強制のリスク
ギャンブル依存症の方にギャンブルを辞めさせたい気持ちは分かります。
しかし,グッと踏みとどまっていただきたいです。
ギャンブル依存症の方は逃げ癖がついているため,都合の悪いことには聞く耳を持ちません。
「ギャンブルを辞めようよ」と直接言っても意味がないということです。
むしろ,あなた自身にリスクが降りかかる可能性もあります。
無理な説得や強制をした場合のリスクについて以下にまとめました。
- 相手に心理的なプレッシャーを与え,逆効果に成り得る
- 信頼関係が失われる
- 相手の反発心を煽る
身体的・精神的・社会的な面でギャンブル依存症本人にもサポートをするあなたにも大変危険なリスクが伴ってしまいます。
無理な説得や強制は確実に避けましょう。
批判や責め立てがもたらす悪影響
当然,批判や責め立てに関しても絶対にやってはいけないことです。
ギャンブル依存症でない方でも批判や責め立てを受ければ,単純に傷つきます。
ギャンブル依存症本人は極端に自己肯定感が低いです。
それ故に,傷ついた時の対処を一般的とは言えない方法でやろうとします。
自傷行為や自殺願望,自暴自棄で他人に手を挙げる場合も…。
自己肯定感が下がっただけで大袈裟すぎないか…?
大袈裟と思ってしまうかもしれません。
しかし,ギャンブル依存症本人は脳の抑制システムにバグが起こっています。
本当にやりかねないんです。
そうなる前に,絶対に批判や責め立てはしてはいけません。
ギャンブル依存症本人を孤立させる行動を避ける
ギャンブル依存症本人にとって,人間関係は特効薬。
逆に,孤独感は毒なんです。
ギャンブル依存症本人を孤立させる行動をとることも絶対にやってはいけません。
ギャンブル依存症の人は繊細だし,かなりめんどくさいんだけど…
その気持ちも当然あるでしょう。
しかし,突き放して孤独感を与えてはその人は一生克服できません。
また,孤独感を抱くことはさらに否定的な思考を増やします。
- どうせ誰も自分を助けてくれないんでしょ?
- 自分には価値が無いんだよね…
否定的な思考に加えて,他責思考で自分勝手な思考まで持ち合わせてしまいます。
こうなれば人に頼ることも無く,自分で何とかしようとしてしまいます。
当然,うまくはいきませんが…。
何度も言いますが,ギャンブル依存症にとって人間関係は特効薬です。
人に助けてもらうことで,ギャンブル依存症克服確率はグンと上がります。
克服を確実にするためにも。絶対に突き放して孤独にさせないください。
ギャンブル依存症への理解と支援に役立つ書籍・サービス紹介
ここまで書いてきましたが,僕自身はギャンブル依存症で”支えてもらう側“なんです。
なので僕が蓄えている知識と経験,してもらったことを書いてきました。
つまり,“支える側”の視点を僕は持っていません。
ギャンブル依存症を支えるには”支える側”と”支えてもらう側”両方の視点が必要です。
ここからは,“支える側”の視点を学べる書籍やサービスを紹介します。
ギャンブル依存症回復のガイド 家族はどうしたら?借金問題への対応は? / アスク・ヒューマン・ケア出版部 【本】 価格:440円 |
依存症 家族を支えるQ&A アルコール・薬物・ギャンブル依存症 家族のメッセージを添えて [ 西川 京子 ] 価格:1430円 |
〈改訂版〉家族のためのギャンブル問題完全対応マニュアル [ 田中 紀子 ] 価格:1760円 |
以上の三冊,非常におすすめです。
僕が”支える側”の視点を学ぶきっかけとなった三冊です。
これらの本は実際に依存症本人を支えた方が書いた本です。
僕の記事では得られなかった価値観や視点を獲得することが出来ますよ!
本を読むのが苦手…。
そんな方も多いかもしれません。少なくとも僕は苦手です。
そんな方にオススメのサイトは“ギャンブル依存症予防回復支援センター”です!
https://www.gaprsc.or.jp/index.html ギャンブル依存症予防回復支援センターHP
このサイトでは,ギャンブル依存症に関しての知識はもちろん。
セルフチェックや24時間・365日・無料のコールサービスまで利用可能です。
ギャンブル依存症の症状や本人の性格などは,人それぞれで不確定要素。
本では対応できないイレギュラーが発生した際に役に立つこと間違いなしです!
まとめ
- ギャンブル依存症本人を支えるには“理解”が重要!
ギャンブル依存症本人は常に葛藤と戦っている。勝利は支える側のあなた次第…? - 効果的なコミュニケーション
安心感を与える言葉・タイミング・ポジティブな態度が重要! - 無理な説得・強制,批判や責め立て,孤独感を与える行動は絶対NG!
- ギャンブル依存症を支えるためには”支える側”と”支えてもらう側”の視点が必要
- “支える側”の視点を手に入れるために,この本を読んでみよう!
- 本を読むのが苦手な方は,ギャンブル依存症予防回復支援センターHPを参考に!
この記事では,ギャンブル依存症克服をサポートしたい人へ向けて,適切なアプローチ方法や避けるべき行動について解説してきました。
まとめの部分を使って,ギャンブル依存症代表で謝罪とお礼を申し上げます。
ギャンブル依存症本人は,繊細で扱いにくくてめんどくさい。
さらには,色んな危険も伴う可能性だってあります。本当に申し訳ございません。
そして,そんな僕らに寄り添ってくれてありがとうございます。
これからも僕らと一緒に前を向いて楽しい日々を送れるように。
ギャンブル依存症本人も精進いたします。温かい目で見守っていただけると幸いです。
さて,今日も忙しくなります!楽しんでいってらっしゃい!
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