ギャンブル依存症。
多くの人々が直面する深刻な問題であり、娯楽の範囲を超えて人生に多大な影響を与えるもの。
ギャンブル依存症になることによって,行動が制御不可能で問題を引き起こす可能性があります。
そこで重要なのはギャンブル依存症に対する理解。
ギャンブル依存症に対する理解は、問題を未然に防ぎ、適切な対策を講じるための第一歩です。
- ギャンブル依存症の基本的な情報
- ギャンブル依存症の根本的な原因
- ギャンブル依存症の具体的な症状
- 自分はギャンブル依存症ではないかと感じている人
- ギャンブルを安全に楽しみたい人
- ギャンブル依存症が周りにいる人
ギャンブル依存症の実態とは?知っておくべき基本情報
そもそも「ギャンブル依存症」とは?
1970年代後半にWHOにおいて「病的賭博」という名称で正式に病気として認められているものです。
- アルコール依存症
- 薬物依存症
- ニコチン依存症
これらの要素と類似している立派な病気です。
まずはギャンブル依存症を理解することから始めましょう。
なぜギャンブル依存症になるのか?根本的な原因を探る
ギャンブル依存症の原因は大きく4種類に分けることが出来ます。
- 生物学的原因
- 心理的原因
- 社会的原因
- 環境原因
ギャンブル依存症のあなたにも当てはまるものがあるはずですよ?
一つずつ見ていきましょう。
生物学的原因
生物学的原因は「遺伝的要素」と「脳の神経化学」が関与します。
あなたの親,または親族の誰かにギャンブル大好きな方はいませんか?
持病や性格が遺伝するように,ギャンブル依存症の因子も遺伝するのです。
何せ,立派な病気ですからね…。
そして,ギャンブル依存症の脳にはバグがあります。
バグの正体は,快楽や興奮を引き起こす「ドーパミン」です。
ギャンブルはドーパミンの分泌量が異常。
それが癖になって,常に快楽や興奮を求めた成れの果てがギャンブル依存症となるわけです。
生物学的原因は
依存症因子が遺伝する可能性があること
ドーパミンの分泌過多に慣れてしまったこと
血には抗えないってやつか…
心理的原因
心理的原因は「ストレス」が関与します。
日々生活しているだけでストレスは発生します。
だからこそ,適度なストレス発散方法は必要。
そして,発散方法は人それぞれですがギャンブル依存症の場合は「ギャンブル」になります。
理由は簡単。瞬間的に多大な刺激・興奮・幸福感を与えてしまうから。
しかも,ギャンブルは稼げる可能性が秘められています。
ストレス発散に利用していたギャンブルが癖になると,「逃げ癖」に転化していきます。
その結果,小さなストレスからも逃げるようになり,ギャンブルを継続してしまうのです。
心理的原因は
ストレスからの逃げ先ってことだな。
他の方法はなかったのか…。
社会的原因
社会的原因は「社会的圧力」と「経済的なプレッシャー」が関与します。
あなたの友人や家族,職場の人たちはギャンブルを嗜んでいますか?
もし,その場合はギャンブルの話をされる瞬間があるでしょう。
知識不足を恥じ,ギャンブルを始めてしまうケースも多々あります。
始めてしまっては最後。ハマる人はハマります。
また,ギャンブルはお金が稼げる可能性もあり,何より「楽」です。
そして,即金性も高い。
したがって,「お金が無い!」となった時に「ギャンブル」という選択肢をとります。
さらに悪いことに,ギャンブルで負けてもギャンブルで取り返そうとする。
これにより,ギャンブル依存症になっていくのです。
社会的原因は
「周りに合わせないと…」とか
「あの人に比べてお金が無い…」とか
日本人特有のものを感じるな…
環境原因
環境原因としては「アクセスの容易さ」と「SNSでの促進」が関与します。
日本にはギャンブルを出来る場所が多い!
パチンコ屋とかはどこに行っても基本的に身近にありますよね。
それも暇つぶしやストレス発散としては”超“有能。
身近に楽にお金が稼げるかもしれないシステムがあったら行きたくなってしまうことも必然でしょう。
また,最近ではほとんどの方がSNSを利用しています。
そんな中,SNSの投稿でギャンブルでの成果報告をちらほら見かけます。
良い演出から投資額・利益まで。
「ギャンブルって夢あるな…」と思ってもおかしくない内容です。
そんな些細な興味から継続に繋がり,ギャンブル依存症に行きつくのです。
環境原因は
ギャンブルできる場所が身近なこと
SNSなどによる「ギャンブルへの興味」の促進
日本にいる限り,避けられないじゃないか…
“超”危険?ギャンブル依存症の具体的な症状とは?
ギャンブル依存症の症状も大きく4種に分けられます。
- 行動的症状
- 心理的症状
- 身体的症状
- 対人関係の変化
全てにおいて共通して言えることは「生活に必要なものを失う」こと。
一つずつ見ていきましょう。
行動的症状
行動的症状に関する具体例を挙げます。
- ギャンブルの頻度と時間の増加
- 金銭感覚がバグり,投資額が増える
- 平気で嘘や隠し事をするようになる
- 物事をギャンブルで解決しようとする
これらの症状は金銭感覚や価値の認識をバグらせます。
時間や考え方に関する認識もバグるため,社会的にも孤立しやすいです。
社会的に孤立すると,またギャンブルに行くため負のループに陥ります。
どこかで断ち切らなければいけないのは言わずもがなですよね。
心理的症状
心理的症状に関する具体例を挙げます。
- ギャンブル欲求・衝動が強くなる
- ギャンブルに関する罪悪感や焦りは感じるが辞められない
- 不安と抑うつ感を抱える
単純に言えば,精神的に不健康になります。
そして,その不健康を何とかしようとしてギャンブルをする。
ギャンブルは一瞬の悩みは解決してくれると同時に,長期的な悩みを付与してきます。
ギャンブル依存症は精神のガンと言っても過言では無いですね。
身体的症状
身体的症状に関する具体例を挙げます。
- ギャンブルに対する不安やストレスで睡眠障害が発生する
- 食事の幸福感を感じなくなり,食欲が無くなる。
逆に自暴自棄で過食に走るケースもある。 - 常に不安やストレスと戦うことになるため疲労感を感じる。
身体に異常が出るのは相当精神的な破壊が進んでいる証拠です。
身体面に関しては薬などを利用すれば治ることが多いですが,
精神面が原因な以上,根本的な解決をしないと回復の兆しは見えませんよ。
対人関係の変化
対人関係の変化に関する具体例を挙げます。
- ギャンブルに関する価値観の違いで家庭内トラブルが発生
- 社交的な活動への関心が薄れ,人間関係が疎遠になる
- 社会的な孤立を感じるため,外出を控えたりする
人間関係はギャンブル依存症にとって特効薬です。
しかし,ギャンブル依存症になることによって疎遠になってしまいます。
だからこそ重要なのは,家族・友人・交際相手などの大事な人をどれだけ大切に出来るかでしょう。
人を大切にしていれば,いつかは返ってくることを忘れないでください。
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まとめ
- ギャンブル依存症はWHOに認められた立派な病気!
- ギャンブル依存症の原因
・生物学的原因(遺伝・ドーパミン分泌過剰)
・心理的原因(ストレスの逃げ先がギャンブル)
・社会的原因(付き合いや比較による焦りから)
・環境原因(身近にギャンブルが出来る環境が整っている!!) - ギャンブル依存症の症状
・行動的症状(生活や価値観の崩壊の第一歩)
・精神的症状(ストレス発散のつもりがストレスの原因に…)
・身体的症状(精神的な破壊が進んでいる証拠)
・対人関係の変化(価値観のズレなどが原因で徐々に疎遠に…) - ギャンブル依存症の方は「ギャンブル依存症」を読んでくれ!
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何度も言いますが,ギャンブル依存症への「理解」が克服への第一歩です。
この記事では,原因と症状について焦点を合わせて紹介しました。
大まかな理解は出来たはずです。
これからも僕と一緒にギャンブル依存症克服を目指していきましょうね!
さて,今日も忙しくなります!楽しんでいってらっしゃい!
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